伊藤長七 (寒水)
伊藤長七 (寒水)
英語及其教授法
新設:2019-03-05
はじめに

  • 伊藤長七は 明治41年(1908年)5月20日付で 『英語及其教授法』を同文館から 上梓した

  • このとき 伊藤長七は数えで32才 東京高等師範学校卒業後3年目 同校附属中学校助教諭で 附属小学校を兼務し 英語を教えていた ただし『英語及其教授法』には「教諭」と印刷されている なお 翌年11月に教諭に昇進

  • 『英語及其教授法』は 六学年小学校 各科教授全書シリーズで 英語を講述したもの

  • 次項で 序文を紹介する 目次としたものはないが 章名があるので 章名を掲げる

  • 本『英語及其教授法』は 国立国会図書館のデジタルコレクションに収められており インターネットを通じて 閲覧およびPDFファイルのダウンロードができる
表紙

英語学習の必要なるにつけ 英語の学習法若くは其学習法の研究の大切であるべきは多言を要しないことである。此の講義に於て 余は英語及其教授法を述べやうと思ふのであるが 元来二百頁足らずの小冊子で英語其物を講義しやうとするは 頗る無理なる企であらうと思ふ。

そこで 余はこの講義にも 主として英語の初歩教授に関する自分の意見の一斑を述ぶるだけに止めたのである。公務多忙の際 草卒筆を執ったので 校訂に力をつくす暇もなく 自ら考へても頗る杜撰と思はるゝ点が少なくないのである。

英語教授に関する自分の系統的の意見などは 他日更に之をまとめて世に公にすべき機会があるであらうと思ふ。唯この簡単なる講義が 聊たりとも英語の初学者に対して指導の役目を遂げ やがて世の識者の机上に批正を仰ぐを得ば 吾輩の卑見も亦敢て現代語学教授の進運に少補なしとも限るまい。之を巻頭の辞として置く。

   明治四十一年四月
講述者識す 
目次

第一章 緒言
第二章 英語最初歩教授法
第三章 英語の直観教授
第四章 英語の教授例
第五章 英語の発音について
第六章 特に英語の訳し方について
第七章 英語の独習につきて