新設:2010-06-12
更新:2022-10-30
- 長野県諏訪清陵高等学校・中学校の校歌は、第一と第二を合わせると 日本一長い校歌といわれています。
- 校歌(第一)は8番、校歌(第二)は実質12番あり、合わせると20番となります。ここでは、その第二の校歌を紹介します。
- 何れの校歌も明治36年(1903年)に、在学生の依頼により 卒業生が作詞しました。
- 楽譜は 旧制諏訪中学卒業生で 「寒水伊藤長七伝」の著者・故矢崎秀彦氏から1996年に提供を受けたものです。
諏訪清陵中高校校歌(第二) 作詞 中島喜久平
ああ博浪の槌とりて
打破せむ腐鼠の奴ばらが
弥生半ばのこの夢を
一 おしてる難波の群葦の
世は昏々と華に眠り
赳々武夫のおもかげは
氷に鏤し玉楼の
消えて跡なしあなあはれ
二 空しかるべき男の子やも
いで独歩せむ天地に
鷲がかかなく八岳の
山高の骨ゆく青雲の
たかき志を身に負ひて
三 開かばならむ梓弓
春の古城のはつ花と
躍らばならむ天龍の
風雲紫閃の間より
空を凌がむ勢と
四 怪鳥かけらふわたつみの
中に碁布せる乱島や
雲たち迷ふ国原の
青人草はたによりて
平和の二字を得むとする
五 春秋多き青年が
わざにたぐへば筑波山
は山繁山しげからじ
浜の真砂もいかでかは
我等たたずば世をいかん
六 いざや友垣とぎおろす
破邪の利剣にうつる身の
よしやつるとも大君に
南洋東亜の人の子に
尽くさでやまむ心かと
七 朝嵐暮煙名細しき
湖山の中にゐごもれる
覇気喚びおこし武に文に
此の世をさます床虫と
ならでやむべきこの身かは
八 ああ麗水に金砂あり
崑岡玉を出すとか
乱麻をたつの英傑は
其の地人士の精粋の
凝りては出づと知るや君
九 再び槌をふりあげて
いくその魔をば砕けかし
夫れ質実を経にして
やよ勤倹を緯にして
織りも出でなむ校風を
十 山をも抜かむ意気をもて
海をも呑まむ慨をもて
鉄槌三度かざしては
吾等が手ぶりに靡けとや
雄叫べ友よ茜さす
朱曦八荒を照らすとき
芙蓉峰頭一点の
理想の花の咲かむまで